ロードレース観戦記:もうジロ終盤戦

フルームが下馬評通りの勝利を収めた2013年のツールドフランス。この時に初めてロードバイクのルールをなんとなく理解した。初めて観たロードレースで私を一番興奮させたのは、スプリント勝負!100㎞以上を走った後に、ゴールに向けて、戦略的に隊列を組みながら急加速して争う姿に魅了された。初日の勝利はマルセル・キッテル。当時はサガン、カベンディッシュ、グライペル、クリストフで中間スプリントも争っていたと思う。ごつい体つきで顎の張ったキッテルとグライペルがカッコよかった。

 

スポーツはなんでもその時に強いチームに目が行くもんだ。フルーム4連覇のSKYしかり、ここ数年のVISMAしかり。そういう意味では私結構ミーハーなんだけど、特定の選手を推すところがある。これまではリッチー・ポート、キッテル、グライペル、マシューズ、クウィアトコフスキー、トニーマルティン、クライスヴァイクなんかが好きな選手。

チームとしてはRIDLEY好きだし、アダム・ハンセンの鉄人ぶりと、トーマスデヘントの逃げタイミングを見てから、わりとロットソーダルをひいき目に見てた。ディスティニーになってからはあんまりだけど。

 

さて、今年のジロはまぁポガチャルが例年以上に宇宙人すぎて、アンチポガチャルじゃなくても勝負としてはしらけてみてることでしょう。私がロードレース観始めてからは、フルームの黄金時代は強かった気がするけど、チームとして勝たせてた部分も大きかった。今回は決してUAEのアシストが頑張ってないわけじゃないのに、ポガ様の抜きん出た強さに全てがかすれてしまう。

一昨日のコース変更の際に、もっとリーダシップを!的なこともあったみたいだけど、あんなに無邪気な若者にそんなもの求めるんじゃないよ、と中年のおじさんになった私は思う。Gがやれば済むことでしょうに。少しは晩年のカンチェラーラ見習いなさい。あとゲシュケとかが号令かければみんな従うでしょう。

 

怪我のヴィンゲゴー、エヴェネプール、WVAがどれだけ回復するかによるんだろうけど、今年はポガチャルのジロ、ツール、まさかのブエルタまでの3連チャンあり得るか。

新時代のロードレースの選手はこれまでの定石が全く通じない連中ばかりで、それはそれでロードレースかと思いつつも、哀愁交じりに酒を飲みながら観戦するおじさんからすると、同時代に一緒に走る連中に同情してしまう。

 

ちなみに、今夜の私の誰くるサイクルは ミラン、メルリール、グローブスでガチガチな3名。ピシーが人気11位以下なら入れたいと思うけど、どうでしょう。