さて、先週これまで通ったこともない道を通りながら感じた「?」を整理しておく。
四半世紀近く車に乗ってきた感覚からすると、自転車が車道を走るのはずいぶん認知されるようになった。20年くらい前は車道を走る自転車も、ヘルメットをかぶる子供も、都心ではかなり少なかった気がする
ロードで車道を走るようになって、改めて道交法はよくできた『原則』と同時に、<法律に準じた動きをしていない行為が危ない>んだということがよく分かるようになった。最近歳をとったせいか車を運転すると、早く行こうとか上手さへの執着が全くなくなり、余裕をもつようになった。どういった運転が危険かと、自分が無茶な運転をしないことの大切さを意識するようになったというか。ロードバイクに乗ろうと思ったのも、そういった変化もあるかもしれない。
運転歴が長かろうが短かろうが、ロードバイクに乗る前にはそれなりに自転車の道交法を改めて確認しておいたが、それでも「はて、これはどう進むのが正解だ?」という場面に何度か出くわした。その中でも特に、家に帰ってから調べたケースを2点。
1.二車線左折レーンの自転車直進方法について
↑これ、どこの場所か覚えてないのだが、どうやって進んでいいか分からなかった。とにかくちょうど第2車線の左折車がなかったので、第一車線を直進できたのだが、交差点内を通過しながら、「これ本当はどう進むべきだった?」「実はめっちゃ危険だったのでは」と迷ってしまった。
結果的に間違いなかったようだが、直進する側の横断歩道はどうなっていたか、確認しておけばよかった。覚えてないが、青矢印が延長して交差点内にあったり、自転車通行帯があればそこを通るべきなのだろう。
でも第二車線も左折専用(または左折直進)ってあんまりないけど、そんなところまっすぐ直進する勇気はないなぁ。特に下図のような二車線左折レーンだったら、下から上へ直進する際、➀に横断歩道がない場合が結構つらい。実際には一旦左折して道を渡ってからこの交差点に戻ってきて左折するしかないんじゃないかしら。
そんなに多いシチュエーションではないが、知らないとその場で焦ってしまうので、経験則として身について良かった。
<図>
__│ 進行方向 │__
➀ ⇧
__ __
│ 左折 │
│ 専用 │
│ 2線 │
2.皇居周回、首都高速の「代官町入口前」
ここからは図解と、走行時の状況も合せて写真を含めて解説。ちなみに私はこの道は初見だった。
写真Ⅰでは、高速代官町入口に向かう手前、やや上り斜面になっている。私は遅いので、当然赤い丸枠の自転車通行帯を走る。が、前方でトレインを組んでた方々は青矢印の動きを始める。そこへ後ろから車が何台か通過。前方を走るローディーの方々は当然クラクションを鳴らされる。でもなぜか第一車線から外れず、猛然と駆け抜けようとしている上、さらに隙あらば第二車線に入り込もうとする。
私も自分が車だったらさすがにクラクション鳴らすだろうなと思ったし、実際に車が追い抜く時を見ていて、「危なっ!」と口にしてしまった。
その後、第一車線の道路が紫になり、高速入口へとつながる専用レーンとなっていることに気付いて、なぜトレイン隊列の方々があんな走行をしてまで必死にもがいていたのか理解。トレインを組んでいなかった後続のローディーも写真Ⅱの青矢印のような動きをしていた。
ここで初見の私は「?」発生!
「これは直進できないので『二段階右折』に当たるのでは」と思い「だとしたら、さっきのローディーたちは違反?」。写真Ⅲの自転車通行帯が途中でちょん切れているところで、自転車はどう走行したらいいの?と立ち止まって首をかしげてしまった。
「信号はあるし第二車線はそのまま直進だしなぁ。写真Ⅲの矢印みたいにそのまま行けるのかも。でも停車を避けるわけでもないのに、坂道のぼりながら車に合流なんてとてもじゃないけど無理!!」と逡巡し、怖いから歩道に乗り上げて信号渡って直進しようと判断。
この時は前の信号とかまわりの状況見てたら気付かなかったが、帰ってグーグルマップで確認すると写真Ⅳの通り
多分、私の動きは道交法的には正解だったのではないかしら。
ロードバイク乗りで日曜の朝からトレイン組んで練習?するような方々でしょうから、当然この道をよく知っていて、(止まりたくないから)あのような走行をしたんでしょう。第二車線しか直進できるところないし、といいたくなる気持ちも分らんでもない。
でもいくら早いとはいえ、車の速度からしたら遅いわけで(実際遅かったからクラクション鳴らされてたし)。事故の起こりやすそうな場所に、わざわざ自転車通行帯作っているところをトレインで車道通らなくらなくてもいいのでは?
そもそも自転車通行帯走ってない時点で交通違反だと思うし。
今後休みの朝のサイクリングルートに取り入れたい私としては、モヤっとした皇居デビューとなった。